コーン巻の糸の取り扱いについて

玉、カード巻き、かせ…糸は様々な形状で売られていますが、

糸畑の糸は基本的に円錐のコーン(紙管)に巻いてお届けしています。

 

コーン巻は工業用糸では最も一般的に使われている形状です。

たくさんの糸を一気に巻くことができ、つなぎ目が少なくて済みます。

また、機械で高速で巻けるので効率が良いです。

阪南チーズでも、糸はコーンで入荷し、コーンで出荷しすることがほとんどです。

 

手芸においても、コーンはつなぎ目が少ないので

玉やカセに比べて最後の糸処理が少なくて済む、というメリットがあります。

 

そんな便利なコーン巻ですが、機械で高速で巻いているため、

どうしても糸にテンションがかかってしまいます。

そのため糸が引っ張られて、やや細い状態になっています。

 

ですので、作品を作られた場合、

最後に水通しで仕上げすることでふっくらと膨らみ、糸本来の良さや持ち味が出ます。

また、製造過程でどうしても付いてしまう工業用の油やホコリも落とすことができます。

 

仕上げはスチームアイロン派…という方も多いかもしれませんが、

ぜひ水通しを試してみてくださいね。

 

(投稿:yamaguchi)