泉州羊毛工業さんに行ってきました
大阪・泉大津市の泉州羊毛工業さんに見学に行ってきました。
泉大津市は昔から毛布の産地として有名で、ウールの紡績業も盛んです。
泉州羊毛さんでは毛布用のウールはもちろん、
ニットや織物用の糸や
手編み糸(!)の原糸も製造されていらっしゃいます。
応接室には様々な動物の毛が展示されています。
たくさん並んだ世界の地図から、
獣毛が世界中から日本に届けられていることがわかります。
お話を聞かせてくれた今井社長はまさしく「獣毛のプロフェッショナル」。
たとえば、柔らかい肌触りが人気のカシミヤですが、
イメージとは違って、カシミヤ山羊の身体の表面は
犬の毛のようにガシガシしているそうです。
実はカシミヤの原料として使われるフワフワの柔らかい毛は硬い毛の下に生えていて、
冬から夏の毛が生え替わるほんの1週間だけ
フワフワの毛を刈り取ることができるそうです。
これと同じなのが、キャメル。
ラクダもやはり日頃体表に見えている毛はガシガシして硬いそうですが、
(いかにも硬そうです…)
冬から夏の生え変わりの時期にだけ、内側のふわふわの毛を刈り取ることができるそうです。
また、ラクダのうち糸にできる上質な繊維が取れるのは「フタコブラクダ」だけで、
「ヒトコブラクダ」からは取れないそうです。
どれも糸好きにはたまらないお話で、時間が経つのがあっという間でした。
今井社長、お忙しい中お時間とっていただきありがとうございました。
実は今回は糸の仕入れのために泉州羊毛さんを訪問しました。
こちらは今回見せてもらった糸の一部。
もうすぐ皆様にご紹介予定ですので、お楽しみに!
(投稿:yamaguchi)